ADHDでIQがやたら高いこどもを育てるということ
うちの娘が登校拒否になり、うっすらADHDの気があるのではないかとずっと思っていたので検査を受けることにした。小学１年生の冬のことだった。
お医者さんから送られてきた問診票に親と学校の先生が記入し、ADHDの診断のできる小児科にかかった。
診察中、永遠にくるくる回る椅子でくるくると回り続けた娘は、問診票とその他簡単な検査でADHD傾向あり、と即診断をもらい、服薬治療を始めることにした。
そしてその日から服薬治療を始めることにし、WISC4という心理テストを受ける予約をし、彼女の性格傾向を把握していきましょう、そして良いところを伸ばすような方向で行きましょうという方針になった。
服薬を始めた娘は驚くほど落ち着き、泣き叫ぶのをやめ、怒りをあらわにすることも減り、家族との関係も良好になった。(しかし薬の特性上不注意に対する効果は薄いため物をなくすことはとても多い)
それでも、学校に行きたいと言うことはなかった。でも、なぜに学校に行きたくないか、という事を言語化できるようになってきたのがほんとに大きな進歩で、彼女の口から行きたくない理由を聞くことが出来た。
まず、行きたくない理由として
- 授業がつまらない(特に国語と算数)
- 集中してる時に45分でバンっと授業を切られるのが嫌
- 図工で作りたくないものを作るのが嫌
- 学校に行く時間が決まってるのが嫌
- 休み時間に外に行かないといけないと決まってるのが嫌
- しばらく学校に行ってないから友達に何か言われそうで嫌
など、わりと大人でも納得できるような理由を話してくれた。
学校の先生達はそんな娘の要望に添えるように色々と努力してくれたけど不登校になってしまった今時すでに遅し、で、いくら学校のやり方を変えてくれたところで娘は学校に戻ろう、という気持ちに一切なってくれなかった。
そして、後日心理士さんによるWISC4を受けて検査結果が出る日。
いつものように病院のくるくるする椅子で永遠にくるくる回り続ける娘に出た結果が、
全ての項目が平均以上、東大生の平均値と言われているIQの数値よりも上、お医者さんからも「別に学校に行かなくていいんじゃない？(苦笑)」と言われるほどで、親としては笑うしかない結果だった。
実際、平均より下の子達への支援は手厚いのが現状で、平均より上の子達への支援がない今の日本。わたし達親は、彼女への支援を教育相談センターで相談する+自力で行っていかないといけないことになってしまった。
学校に行く気がない娘に対して、生活パターンを崩壊させない、みんなが学校にいる時間は勉強もしくはそれに準ずることをしてもらう、テレビやゲームを見る時間を制限する、勉強の仕方をちゃんと教えてもらうために塾に行く、などの策を立て現状乗り越えていこう、と暗中模索している段階な我が家である。
興味のあることとないことがとてもハッキリしている娘。でも、今回の登校拒否～WISC4検査までの流れで彼女の特徴を知ることができたので、親のわたしとしてはとても楽になって、彼女をひとりの人として見ることも、わたしが親として彼女に一人の子供として教えないといけないことを冷静に教えることができるようになってきたので本当に良かったと思う。
ついでに言うと、わたし自身が子供の頃から学校が大嫌いだったので、学校と関わりが少なくなったのもすごくよかった(笑)
運動会のお弁当作りも、学校役員も免除だぜー！(笑)
この先、娘が何に興味を持ちどういう成長をして行くのかはわからないけど、わたしは彼女のことを全力でサポートしていきたいなー、と思った一連の出来事でした。おしまい。
追記
わたしとしては、学校に無理やり行かせる気はないです。ただ、社会の人達との接点を持って欲しい、色々なことに興味を持って欲しい、そのためにいつか学校を「友達に会いに行く場所、イベントを楽しむ場所」くらいに見てくれるといいなぁーと思っています。
でも今は本人の気持ちを尊重して、やってみたい事を色々やってみたり、会いたい人に会いに行ったり、そして幸いな事にわたしの友人達は楽しい人が多いので、そういう方達に娘と遊んでもらって色んな刺激を受けてほしいなーと思っています。
そしてわたしも娘の受け入れ先が見つかるまでは仕事を休んで、娘と遊んだり勉強したり、模様替えしたりで暇してます！！
なので、よかったらみんなわたしら家族とあそんでね！！よろしく！！！！
