30歳になるのも悪くねえな、って話
30歳を過ぎて数年、今日はわたしが30歳になった時の話をしようと思う。
わたしは18歳で進学のために家を出て、24歳で結婚して、26歳で子供を産んだ。
18で家から出た後も、学生だったこともありしばらく親からの援助を受けて暮らしていた。
それがとても苦しくて、だけどそうしないと生きていけないから甘んじて援助を受け入れて生きてきた(後に出会った人に「かじれるスネはかじりまくれ!!」との助言をされて「スネかじりサイコー!イエーイ!!」となるのはまた別の機会にw)。
結婚することになった時、わたしは薬剤師の国家試験浪人をしながらドラッグストアの正社員として働いていた。
本当は薬剤師になりたくなかったのになぜそんな無茶なことをしていたかというと、わたしは小さい頃から
「薬剤師以上にならない人間は人間じゃない」
という教育を受けていて、当時、薬剤師の試験を2回か3回(忘れた)落ちていたわたしは自尊心やら人間としての尊厳やらが地の底まで落ちていて「薬剤師になれなかったわたしは人間じゃない、必要のない人間なんだ」と無茶苦茶な心理状態になっていて、そして試験に落ちまくったのと、浪人中に親にお金を出してもらっていた予備校をサボりまくっていたのがバレたせいで親からは絶縁状態、なので現在の夫と会社にサポートしてもらいながら、もうこれが最後、と決めて国家試験を受けることにしていた。
結果、合格点ギリギリで合格して、薬剤師という資格を手に入れた。この時わたしはやっと普通の人間になれたんだ〜、生きていていいんだー!という感覚を手に入れた。
それから数年は子育てと仕事に追われ、なんだかあんまり記憶にない。
30歳の誕生日
29歳で子供をもうひとり産んで育休中の時に、わたしは30歳の誕生日を迎えた。
2人目の育児だから余裕があったのと、あとこの時は育児に夫がとても協力的だったのもあると思う。
自分である程度お金を稼げるようになっている、っていう、自信もあったと思う。
物理的にも心理的にも金銭的にも親から離れてだいぶ時間が経ったのもあると思う。
なんであの日あの時わたしは自転車に乗っていたのか覚えていないけど、夕方、ひとりで自転車に乗っていた時、突然
「わたし、自由になった!!!好きなこと何をしてもいいんだ!!!30歳サイコー!!!!」
と今まで感じたことない開放感がわたしの全身を駆け抜けた。まるで青春アニメの一コマだ。夕陽がキラキラしてる中、うおー!わたしは自由だーー!!!!と叫びたい気持ちをこらえて全力で自転車をこいでいた記憶と感情が強烈にわたしの中に残っている。
だってさ、好きなゲーム(当時はスプラトゥーンの初代
Splatoon 2 (スプラトゥーン2) - Switch
)を好きなだけやっても誰にも怒られないし、2人目育児で赤ちゃん育児には慣れてたから育児楽勝!って感じだったし、上の子は保育園にいたから日中は好きな所に行けるし、なんだこれ!?わたし今めっちゃ自由じゃん!!!!!ってなるしかなくない?
30を数年過ぎた今も、わたしは誰の目も気にせず自分の好きなことを好きなようにやれている自信がある。
スパイスカレー作ったり謎の資格をとったり
みんなでゲームしたり好きなキャラクターの服着たり
今さらプラ板で色々作って遊んだり
髪の毛の色変えてみたり。
30過ぎたらあとは老いていくだけなのかな?何も出来ないのかな?って思ってた頃もあった。
でも現実は何をしても誰にも怒られない(髪の毛はたぶん会社で怒られる)世界がわたしを待っていて、なんて世界は自由なんだ、と今さらながら子供の頃から抑圧されて出来なかったことをひとりの人間として自由に楽しめてる気がする。
もちろんいつもブログで愚痴ってる(笑)とおり、つらい事や思い通りにいかないことも多いけど、それでもわたしは自由に生きていけてる自覚と自信がある。
ほんと、30歳をこえてよかった!
みんな、30代は楽しいぞ!もしかしたら40超えてもそれ以上になってもずっと楽しいのかもしれないね。
その頃には子供たちも大きくなっているだろうし、歳をとるのがとっても楽しみだ。
そのためにも早く健康になりたーい。