ひびはんせい

3人の子のカーチャン。みんな違ってみんなcrazy

金魚を2匹飼っていた女の人の話

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あるところに、小さな金魚鉢で2匹の金魚を育てている女の人がいました。

2匹の金魚は見た目も性格も違いましたが、彼女はどちらの金魚も大好きでした。

彼女は毎日、金魚が死なないように熱心に餌をやり掃除をし、そして2匹を可愛がりました。

空気を送るのも、水を変えるのも、おいしい餌を与えるのも、すべてに余念がありません。もちろん話しかけるのだって忘れません。

彼女は金魚をとても大切にしていたのです。

 

だけどある時、その中の1匹に異変がおきます。

1匹だけ、どんどん大きくなるのです。

おかしいな?と思った彼女でしたが、彼女は金魚を愛していたので大きさなんて些細なことは気にせずに今までと同じように育てました。

その1匹には金魚鉢はすこし小さくなっていましたが、彼女はそのうち成長も止まるだろう、と金魚鉢をそのままにしました。

大きな金魚と小さな金魚はその中で大人しく暮らしていました。

彼女はホッとしました。

 

それなのに、大きな金魚の成長は止まりません。

大きな金魚には小さな金魚鉢は小さすぎて、ついには狭すぎる金魚鉢から逃げ出そうとしました。

金魚を愛する彼女は一生懸命金魚が金魚鉢から出ないように力ずくで押さえ込みました。

どうして逃げるの!?こんなに愛しているのに!!

足りないならもっと空気を送るよ!綺麗な水をあげるよ!!餌が足りないならいくらでもあげる!!

それでも大きな金魚は逃げ出そうとすることをやめませんでした。

彼女は寝ずに大きな金魚が逃げないように監視をしました。

逃げ出そうとすると力ずくで止めました。

他の人に手伝いを頼んで大きな金魚が逃げ出そうとするのを止めたこともありました。

 

そんなある日、うとうとしていた彼女の目を盗んで、大きな金魚は小さな金魚鉢からついに逃げ出してしまいました。

 

彼女は必死に探しました。

色々な場所をくまなくさがしました。

そして彼女はボロボロになった大きな金魚を見つけました。

そして彼女は大きな金魚を抱きしめてこう言いました。

「狭い金魚鉢に入れてごめん、今度はもっと大きな水槽に入れるね」

 

 

彼女は大きな金魚に合う大きな水槽を用意しました。水もいつも綺麗にしてあげています。綺麗な飾りもつけました。

それでも逃げ出そうとする大きな金魚。もう1匹の金魚は逃げようとしないのになぜ?

綺麗な水も十分な空気もあげてるのにどうして?

彼女には理由がわかりません。

大きな金魚はいつも逃げ出そうと必死です。

 

そしてついに彼女の手に負えなくなった大きな金魚を、彼女は手放す決心をしたのです。

彼女は泣きました。あんなに愛情も時間もお金もかけたのに、どうして?

どうしてわたしから逃げていくの?

彼女には考えても考えてもわかりませんでした。

だけど彼女はめげません。

彼女は大きな金魚の事は忘れることにして、残されたもう1匹の小さな金魚を小さな金魚鉢の中で大切に大切に育てて幸せに暮らしましたとさ。

 

 

 

 

 

さて、自由になった大きな金魚はどこへ行ったのでしょう?

大きな金魚が向かった先は

なんと大きな金魚、実はマグロだったのです。

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大きな金魚はいつも心の中でこう叫んでいました。

「淡水は合わねえ!海水をくれ!」

「ここは狭すぎる!自由に泳がせてくれ!」

「そんなに空気なんていらねえ!」

だけど、彼女はそれに気づかず淡水を与え続け、狭いけれど安全な金魚鉢に入れ、飼い続けたのです。

海水魚の育てかたとしては間違っているのにも気づかないで。

そして海に還り自由を得たマグロは、初めての海水と自由に戸惑いつつも、必死に、でも楽しく生きていくのでした。

 

 

おしまい

 

 

なにごと?

いったいハルチャマどうした?って感じだと思うだろうけど、これ、実は昨日受けたカウンセリングの中で「私が求めてる愛情と母親が与えたい愛情の質が違う」という話から派生して、「うちの母はアレなんですよ、わたしは海水魚なのにそれに気付かないで淡水ガバガバ与えるタイプ」って話になり、そしたらそれにカウンセラーさんがたいそうウケて

「ほんとそれですね!ハルチャマさん止まれなそうだからマグロっぽいし(笑)」

ってなって、なにそれめっちゃウケる!たしかにわたし止まったら死ぬわーってなって物語風にまとめたらおもしろいなーと思って書いてみた、わたしと母親の関係の抽象的な物語。

 

結局、物語の中の大きな金魚(わたし)は彼女(母)が思いこんでた金魚(ヒト)じゃないから、いくら淡水(愛情)を注がれても「ちがう!それじゃない!海水(別の形の愛情)がほしいんや!なんでわかってくれないんや!」ってなってしまう、っていう愛情のすれ違いの物語。

お互いに愛情はあるし、わたしも愛情がほしいんだけど、そのベクトルが全く違ったから起こった悲劇。

弟(小さい金魚)はその環境が合っていて大成したから決して育てかたが間違ってたわけじゃないんだけど、海水魚のわたしには全く合わない環境だったんだなー、と割り切ることができたので「愛情、環境=海水淡水」で考えるとおもしろいし、色々許せるかな、と思った。

おもしろければなんでもいいや〜ってなるしねわたし。

 

 

 

そんなことんなで、家族関係(娘のこと含む)に関するカウンセリングは一旦終了して、次の段階に進む事になりました。

次は、「衝動性とどう付き合うか」「部屋が片付けられない」「すぐ忘れ物をする」の三本です。

来週も見てくださいね!じゃーんけんポン!

うふふふふふふ!

 

 

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