ひびはんせい

3人の子のカーチャン。みんな違ってみんなcrazy

天気の子、1回目感想【ネタバレある気がする】

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昨日、天気の子を見てきた。

場所は新宿歌舞伎町の新宿TOHOシネマズ。

結論から言うと、あそこで見てきてほんとによかった。

 

序盤、これはわたしが見てはいけない映画だと思った

序盤、主人公の帆高が船に乗って家出をするシーン、顔中に怪我をし「こんな狭いところから出ていって光をつかみたい(要約、うろ覚え)」みたいな事を言いながら自分の住んでいる島から船に乗って東京を目指すシーンがある。

これを見た時にわたしは反射的に「これはわたしが見てはいけない映画なのでは?」と思った。

と言うのも、わたしは昔、帆高のように田舎から東京に家出をした事がある。

帆高の顔の怪我、窮屈な世界、新しい世界への憧れ。

どれもその当時のわたしに当てはまる要素で「あーこれはやばい、トラウマえぐられる可能性あるやつだ」と思った。

 

当時のわたしの家出は帆高みたいなドラマチックな出会いがあるわけでもなく、色々なものを失って終わっただけのつまらない話だったけど、それでもわたしのトラウマになるくらいのインパクトを残した出来事には間違いなく、それの追体験をさせられたらヤバいなーと思っていたけど、結論として帆高の家族は最後まで一切出てくることもなく、帆高の家出の理由も語られることもなく終わった。

 

帆高の家出の理由を掘り下げなかった理由

ここで若干触れられてたけど、

主人公である帆高の家出の理由は、最後まで描かれることはありません。これは新海誠監督の「トラウマで駆動される物語にはしたくない」「内省する話でなく、憧れのまま走り始め、そのままずっと遠い所まで駆け抜けていくような少年少女を描きたかった」という意向によるもので、終盤で提示される“願い”を強固にするためにも重要であったのでしょう。

とある。

トラウマで始まる物語は、重い。

この話はずっと暗い雨が降り続き、その合間をヒロイン陽菜が祈り、少しの晴れを作り出す。

もし、この話が帆高のトラウマから始まってしまったら、

陽菜が晴れ間を作る=帆高のトラウマを少しずつ晴らす

のような意味合いになってしまうようで(もちろんトラウマを晴らすのも見ててうっすら伝わる)、だからこそあえて帆高の家出の理由に焦点を当てず、少年少女が疾走し続ける映画にしたんだなーとわたしは感じた。

それ故に、帆高は憧れに疾走し続ける、純粋な思春期の少年なんだなー、と思った。

 

早く2回目も観たい

新海誠作品は色々な仕掛が組み込まれていて、見終わったあとに少し友人と話したけど、実はここはアレなんだよー、みたいな話や考察を話して、おおお!気づかなかった!みたいな部分や、もう一度最初から観たい!という気持ちになっているので早く2回目も観たい。

特にわたしの場合は序盤にトラウマ要素出てきたら死ぬ、と思いながらドキドキしながら見てたので、それがないとわかった今、安心して見られるので序盤から終盤までしっかり観たいと思う。

 

 

そして新宿TOHOシネマズで見るのは最高!!

さっき通った道が!!!ここじゃん!!!!みたいなワクワクした気持ちになれるから、チャンスがあるならまたあそこで観たい。

 

 

とりあえず1回目感想。

天気の子、おもしろかった!!