OTC薬剤師が考える花粉症薬の保険適用外のはなし
こんな記事が話題になってますね。
個人的には割とこの考え方には賛成です。
理由としては、
- 市販薬くらいの強さの薬で花粉症が良くなる人が病院に行く必要性はどの程度あるのか?
- 花粉症の時期の病院の混雑で、その他の急性の疾患の人が診察をなかなか受けられない
- 高齢化による医療費の増加をどうしていくのか
などなど、こんな感じです。
わたしはどうしてもドラッグストアで働く薬剤師なので、ドラッグストアに薬を買いに来る花粉症の患者さん(お客さん)を見る機会が多く、そして、その方達が市販薬で症状が軽くなっていく姿を見てきました。
また、家族にひどい花粉症を持ってる人がいて、市販薬では全く効かないうえに最悪発熱する、という酷い花粉症症状も身近に見ています。
アレルギーという、ひとりひとりアレルゲンに対する症状の出方が違う病気だからこそ、症状の重さごとに市販薬、処方薬を棲み分けでもいいんじゃないかなーと思います。
国としては、数年前からセルフメディケーション税制(医療費控除の特例)(セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について)というものを行っており、徐々に「病院に行かずにお前ら自分で病気を治そうぜ!そして病気にならないように気をつけろよ!」的な方針をとっているのでおそらくこのような傾向は今後も続くんじゃないかと思います。
おそらく、処方薬ではかの有名(?)なロキソニンや風邪薬のPL顆粒なんかもスイッチ*1してきたので、いつかはそういう対象になるかもね、と思ったりもします。
あとこれは完全に個人的な意見なんだけど、調剤薬局で働いてた時に思ってたのは、
みんな病院行きすぎ!!そして薬もらいすぎ!
特に完全に元気なのに、1割負担で安いからっておしゃべりしに来てるような患者さんとか、あとはちょっと言えないようなアレなアレとか。
安いお金で薬買えるのはいいでしょうよ。でもこれはみんなが保険料払ってるからできることであって、その財源はどーすんの?あと、あなたのおうちに眠ってるその大量の薬はどうするの??ほんとその薬使う??
っていつも思ってた。実際「あんまり必要ないけど、いざと言う時のためにもらってきたー(笑)」みたいなことをしれっと言う患者さんもいたし、家に大量に薬余ってるって言う患者さんもいた。
「次からはお薬余ってるってお医者さんに申告してくださいねー」とか言っても一切聞かないし。
なんかそんな現実も見てるせいか、余計にそんなに病院行かなくてよくね?と思ってしまうんだよね。
浮いた財源をどう使って行くつもりなのか?というのも重要で、例えば今まで自費(と自治体の補助)だった妊婦検診や出産費用を保険扱いにするとか、あとパッと思いつくのはなんだろうなー、まあ無難なのは少子高齢化で保険の維持が難しくなる未来は容易に想像できるし、それならやっぱり少子化対策や高齢者の福祉などそういう事にお金をかけてほしいしな、と言うのがわたし個人の意見。
視点がどうしてもドラッグストアで働く(と、わりと元気な人のたくさん来る調剤薬局で働いてた)薬剤師としての見方になるので、こんな考え方もあるんだなー、程度に読んでくれると幸いです。
まあとにかくこれから確実に来る少子高齢化で色々回らなくなる新しい時代。
わたしはいかに自分の健康を自分で守るかの時代になっていくんだろうなーと思っているので、栄養のあるご飯を食べて、運動(フィットボクシングはいいぞ!)をして、元気に生きていきたいなーと思ってます。
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*1:処方薬から市販薬におりてきた薬をスイッチOTC医薬品と呼びます