ひびはんせい

3人の子のカーチャン。みんな違ってみんなcrazy

わたしは昔飼われそうになったことがある

家庭環境がくっそ悪かった中学時代、当時はネットはあまり普及していなかったけど、色々な手段を使って家出先を確保して、東北から関東まで家出をした事がある。当時わたしは14歳だった。

 

上のニュースの子達の家庭環境がどうだったかはわからないけれど、いつの時代も「家から逃げたい」と思う子供はいるんだと思う。「逃げたい」と思っている子供ほど、家庭から社会と断絶させられていたり「まわりの大人は信用できない」と諦めに近い気持ちを抱えていて、全く知らない他人を頼ろうとする(と、昔逃亡した経験のあるわたしは思う)。

だって例えば親を知ってる人のところに逃げたとしても「あなたの親がそんなことするなんて思えない」「話し合えばわかる」的な綺麗な言葉を並べて家に返される。そして家に帰ればまた地獄の日々の始まりだ。

だから、社会を知らない家から逃げたい子供は甘い言葉を並べて誘ってくる「赤の他人の大人」を頼って外へ逃げていこうとする。

 

わたしは運良く通報される前に(いや、捜索願いは出したと言われたな)親に居場所を把握され(家電の履歴を確認されてあやしい電話番号を見つけられた)「あんたが帰ってこないとそこの家の人が逮捕されるから帰ってこい」と言われたので早々に帰宅する事になったが、もし、それが現代でSNS等で知り合って親の把握できない範囲になってしまっていたら、もしかしたらわたしも長期間その家で「飼われていた」かもしれないし、事件になっていたかもしれない。

 

わたしの場合は短期間で居場所もすぐにつきとめられていたから事件にはならなかったけど、いつの時代にも家庭環境の悪い家出少女を狙うヤツはいる。

子供達にそれを「注意して!」って言うのは簡単だけど、その人達を頼らないといけなくなる前に頼れる大人をたくさん子供達に見つけてあげるのが、わたし達「親」の役目だと、今現在親になった元家出少女は思う。