ひびはんせい

3人の子のカーチャン。みんな違ってみんなcrazy

子育てに対する考えかたのキーパーソンを思い出したので書く

わたしの人生は、その時々、わたしに「こういう生き方もできるのか!」とか「こういう考え方をしてもいいのか!」と気づかせてくれるキーパーソン的な人が現れるわけですが、今日ふと、子育てを始めたばかり(とはいえ長女が1歳くらいのとき)に出会った、保育園の養護教諭の方の事を思い出したので忘れないように書いておきたいな、と思った。

 

彼女は定年間近のおばあちゃん先生で、まだ20代で社会も子育てもよく分かってないわたしによく声をかけてくれて、よく気にかけてくれるとても気さくなおばあちゃんだった。

「げんきー?」とか「娘ちゃん、色々できるようになったわよ!」とか、隙あれば声をかけてくれる、当時はおしゃべり好きな先生だなーと思ってたけど、きっと(その保育園は色々な要素でお母さん達の年齢層が高く20代で子供を産んだ人はあんまりいなかった)若かったわたしを気にかけてくれてたんだろうなーと思う。

そんな先生がわたしはとても好きで、(立ち話だけど)仕事の愚痴を話したり、家庭の愚痴を話したり、子育ての話をしたり、そんな感じで色々話をしていた。

 

そして、ある時わたしは先生と話している時に、先生が子供たちのことを決して「あの子」とか「この子」とかとにかく「子供」と呼ばないという事に気づいた。

「〇〇ちゃんはねー、こういうのが得意な人なのよ」

「この人はねー、最近こういうのが好きみたい」

 

 

本当に何気ない会話だけど、彼女は0歳児だろうが1歳児だろうが、子供扱いをせずにひとりの人として子供たちを見ていて、当時まだ子育てに対してどう向き合えばいいのか試行錯誤していたわたしは

そうか!赤ちゃんでも子供でもひとりの人間だ!!普通にひとりの人間として扱っていいんだ!!!!!

と、かなりの衝撃と感銘を受けた。

もちろん、親として子供に教えていかないといけないこともあるし、だけどひとりの人間として尊重して子供の意思も大切にしないといけないんだな、とその時に強く思った記憶がある。

ほんとはそんなの気づくことでもなんでもなく当たり前のことなのかもしれないけどね。

 

そして、この先生はたぶんとてもたくさんの子供を見てきて、しかもきちんとひとりひとりを見ている先生だったんだろうな、今までで子育てをしてきて関わってきた保育関係の人達の中で、娘の高IQと発達障害の可能性を指摘してくれた唯一の人なのである。

 

もちろんその当時はものすごくふんわりした言い方で、

「この人はとても集中力もあるし、興味を持つことのレベルも高いから1度そういうお勉強をちゃんとできるところとか、そういう施設に連れていったら?」

と言う事を言ってくれた。

だけど当時のわたしは復職したばかりで忙しかったのと、あと幼児教育には全く興味がなかったのでよくわかんないなーって感じで「はぁ」って感じで聞き流してしまったんだけど、今考えるとそういう事だったのかァー!!!!って感じ。

その後はその保育園を転園してしまったのもあるし、転園先の先生にも特に何も指摘されたこともなかったからてっきり娘は定型(若干あやしいとは思っていたけど)と思って育ててしまっていた。

そして小学校入学後、アアーッ!あの時のあの先生の指摘はそういう事だったのかァー!!!!!という結果になってしまったってわけだ。

まあ、幼児教育に力を入れてたから何か変わってたかと言うとちょっとよくわからないですけどね。

 

 

それでも、わたしにとってその先生は子育ての考え方をガラッと変えさせてくれたキーパーソンで、わたしの人生の中では大きな人。

そんな事言いながら、もう何年も前の話で、先生の名前も覚えてないし今どうされてるのかわからないんだけどね。

 

今までの人生で出会ったキーパーソンの方々は、未だに交流をもってる人もいるし、もう今はどうしてるかわからない人もいるし、連絡取りづらいな…って人もいるし、名前もわからない人もいるし、なんなら結婚した相手だったりもする。

 

 

ほんと人との出会いってすごいなーって思うし、それと同時に儚いなって思う。それでもきっと今後もわたしの人生のキーパーソンになっていく人ってたくさんいるんだろうなあと思うし、そういう人と出会えたおかげで今の自分がいるっていうのを忘れないで、毎日生きていきたいなーと思う。

 

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