犬がいなくて寂しい
我が家の犬氏ことぴーちゃんが入院した。
14歳、ババア犬だ。気管支拡張症という不可逆的な病気にいつの間にかなっていて、いつ肺炎になってもおかしくない状態だったという。
1か月前から寝てる時間が増えて、1週間前くらいから食が細くなり、ここ数日で容態が急変した。肺炎だった。
現在は動物病院で入院をして肺炎の治療をしてもらっているが、非常に危険な状態らしい。
わたしとぴーの出会いは、福岡中洲の小さなペットショップだった。
その頃のわたしは大学を卒業できず(卒業試験に落ちました!)、でも単位は全部取ってあるから2月から5月まで授業もなくて暇で仕方ない、そんな時だった。
暇すぎて毎日フラフラ出歩いていた時何気なく入った中洲のペットショップに、ぴーはいた。
「あそんであそんで!」「ここからだして!」と迫ってくる他の子犬達に比べて、ぴーはとても大人しかった。
ずっと伏せの状態でぼーっとしていて、たまにわたしと目が合うと「とりあえず愛想ふっとくか」みたいなテンションで尻尾をふる。
その愛想のなさはわたしにとってなぜだかとても心地よく(今考えるとわたしは異質なものが好きだからかもしれない)、わたしは彼女を連れて帰ることにした。
2006年2月、わたしが大学を卒業もできずプラプラしているだけの何にもない21歳の時だった。
うちに来たばかりの頃のぴー。ガラケー時代で画質のいい写真は残ってない。
その後、わたしとぴーは本当にたくさんの苦楽を共にした。
2度目の国家試験を落として親に絶縁されて行く場所を失った時、一緒にギークハウスに住んだこともあった(当時は本当にpha (@pha) | Twitterさんにはお世話になりました)。
1人目妊娠中に東日本大震災が起きた時も、福岡に一緒に避難した。マタニティフォトを撮る時も一緒だった。(写真は萩 康博 / カメラマン (@came_kiti) | Twitterさん。こんなに可愛くぴーを撮ってくれてありがとう!そして快くぴーとわたしを受け入れてくれたチカfamilyにもありがとう。)
その後も引越しやら家族が増えるイベントやら、悲しい事も嬉しい事も誰よりも身近に見てくれていたぴー。
人が好きで、誰にでも股を開く(腹を見せるとも言う)ぴー。
いつも誰よりも近くでわたしの人生を見守ってくれていた、大切なパートナー。
もし願いが叶うなら、元気になったぴーともっと一緒に過ごしたい。
今日と明日の治療の結果で、今後どうするかは決める。
頼むから、少しでいいから、時間をください。
生きてくれ、ぴー。