ひびはんせい

3人の子のカーチャン。みんな違ってみんなcrazy

空手教室を辞めてきた

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昨日、わたしと娘とふたりで約2年弱続けた空手を辞めてきた。

先生とその奥さん、最初から一緒にやってたおばあちゃん、たまに教えに来てくれる先生方に空手の終わりの時間に少しだけ時間をもらって、事情と理由を話して、すみませんとありがとうの感謝の気持ちを添えて、辞めることを伝えてきた。

特に先生とその奥さんはとても素敵な人で大好きだったので、挨拶させてもらってる最中、わたしはこの人たちと一緒に空手をしたりおしゃべりしたりすることができなくなるのかと、とても悲しかったし、出がけに奥さんの方に「いつでも来ていいんだからね。無理しちゃダメよ。何かあったら連絡してね」と言われて本当に泣きそうになった。というかちょっと泣いたしなんなら今も泣いてる。

 

そもそもの空手を始めたきっかけ

娘がまだ保育園児のときクラスに空手をやってる子がいて、あとちょうどその時のプリキュアで空手をやってる子がいて(誰かは失念)、娘自身が「空手をやってみたい!」と言い出したのが、空手をやらせてあげようと思ったきっかけだ。

やりたいことは極力させてあげたいなーと思って色々調べたら、割と近くにある某極〇館は週三で月会費1万弱でガチっぽいし時間も親が仕事をしてる人向けじゃないし、あとは場所が遠いとことか見つけられず、空手させるの無理かなー、と諦めてた時。

昔住んでた所(とは言えくっそ近所)を自転車で走ってた時に「空手生徒募集!」という、お世辞にもオシャレとは言えない野暮ったいポスターを見つけ、場所は近いし金額も破格(なんと月3000円で月8回、望むならその先生のやってるほかの教室にも行ける)、ただ、ホームページを見たら「まだ子供が1人もいません。これから地域の子供たちに空手を教えて行きたいです」と書かれており、お?子供なし?大丈夫か?でも値段と場所と時間のバランスとれるのここしかないしな…とりあえず見学に行ってみるか。

という軽い気持で娘を連れて見学に行く運びになったのである。

 

見学行った

そこは近所の区民館のそんなに広くないフリースペースで、初めて見学に行った時先生(70歳)と生徒が5人ほどで、1番若い人でも50代、そして60代~80代のひとたち、なんと1番歳上の人が86歳っちゅーすごい構成で子供がいないと知ってはいたけど、年齢層高ッ!って驚いた事を今でもよく覚えてる。

その日、その中で娘とわたしは先生の「せっかくだから体験してけば?」ひとことで体験していくことになり、2時間おじいちゃんおばあちゃんに囲まれてゆるゆると空手っぽい事と健康体操みたいな事をやった。

一緒に練習してる時、とくに娘はまだ保育園児だったので何をしても「わー上手だねえ」「わー才能ある!」「わーかわいい!」とじーちゃんばーちゃんにめちゃくちゃに褒められ、なんかまんざらでもなさそうじゃない感じになってるし、もちろんわたしもにかしら褒めてもらえてとっても楽しくて嬉しかった記憶がある。

後に聞いた話では、わたし達が体験をした後にじーちゃんばーちゃんしかいないこの空手教室にきっとわたし達親子は入会しないだろう、と先生も含めてみんなで話していたらしい。(入会しない!にかけてた人多数だったと言っていた笑)

だけど、娘は何かをやる時の基準が「誰が(どんな人が)いるか」ではなくて「何をやりたいか」が基準で動くタイプの人なので、子供がいないとかそんなこと一切気にせず「やる!!」の一言でやることを決め、んじゃやるか〜とそこの教室で空手を始めることを決めた。

わたしもちょっと空手に興味があったのと、どうせ送迎するなら行ったり帰ったりめんどくさいし、わたしも一緒にやろうかな〜じーちゃんばーちゃんにもできるんだったらわたしにもできるっしょ!という軽い気持ちで始めることにした。

 

次の週に入会届けを持ってその空手教室に言った時の先生達の驚いた顔、今でも忘れられない(笑)

 

人数が増えてきた

娘とわたしが入会した事で子供と女性(あと親子)が入会するハードルが下がったようで、徐々に子供も女性も親子も増え、最終的には30人近くの大所帯な空手教室になった。

その頃から娘もわたしもちょっとずつ空手教室に違和感を感じ始め、先に私が(仕事のストレスとか育児疲れもあったけど)空手に行くのがしんどくなってしまった。

また娘も、人数が多い=秩序、ルールがうまれる ということで、それをきっちり守ることが難しい娘は徐々に先生に怒られる回数が増え(これは仕方のないことだと思ってる)、徐々に今日は休みたい、という日が増えていった。

 

 

辞めようと決意した理由


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わたしサイドから辞めようと思った理由を話すと、直属の先生はあの年代の方には珍しく、わりと人をフラットに見てくれる人で新しい事をすることとか楽しい事をすることをどんどん受け入れるタイプの人なんだけど、やっぱり空手界全体で見るとそういうタイプの人は少なくて、先生の主催するほかの空手教室に練習させてもらいに行った時におじいちゃん先生に

「昔は女は空手なんてしなかった」

って嫌味を言われたり、あとわりとわたしは軽い気持ち(経験を積む、娘も出るからわたしも出てみたい)で大会に出場してたんだけど、その場でも知らないおっさんに

「よく出てきたね〜、もう若くないでしょ?」(わたしは16~34歳っていう1番ガチでやってる人の多い一般枠にぶちこまれてた)とか、2回目に出た時も「また来たの〜?w」とかなんかよくわかんないけど直属の先生以外に変に絡まれる事が多く(もちろん初心者なのに頑張ったね!って声をかけてもらえることもあった)、あー、この人達はきっと大人の女性が軽い気持ちで大会に出ることをよく思ってないし、出て欲しくないんだなー、と思ってもう大会に出るのは辞めようと思った(そういう排他的な考え方してるから女性でちゃんとやる人減るんだよばーかばーかとか思ったりもしたw)。

あとは空手の昇級審査を受ける時も大会に出る時も「髪の毛は黒!ネイルはダメ!」っていう規則でどんどん縛られていく事に疑問と合わなさを感じてしまって、やっぱり武道はわたしの自由でいたい精神とは合わないなーと思ったし、あとはどんどん増えていく人の中で、人の名前と顔を一致させることがものすごく苦手なわたしはひとりストレスをかかえていたような気もする。

まあ、とにかく大人数も規則に縛られることもわたしには向いてなかったって事なんだなあ、と思っている。

 

娘サイドから見る辞めようと思った理由は、彼女自身の特性で

  • 気が散りやすい
  • ルールを守るのが難しい
  • なぜこれをやらないといけないのか、理由がわからないことをやるのが難しい

という特性的な問題で、人数が増えれば増えるほど彼女の負の特性が目立つようになり、この人数の中でやり続けるのは無理だなーという、学校に行けなくなったのとほぼ同じ理由だったのでなんとなくもう無理なんだな、と悟って辞めよう!という事になった。

 

先生達にはめちゃくちゃ感謝してる

特に、直属で教えてくれたK先生。

おじいちゃんなのにいい筋肉で姿勢も美しく、カッコよくて優しくて、わたしの憧れでした。初めて70代もヒトによってはいけるな🤔とかどうでもいい事にも目覚めさせてくれてありがとうございます(笑)

そして奥様のYさん。

いつもニコニコみんなのフォローに徹してくれて、時にはわたしの悩みを聞いてくれたり、下の子2人を連れて練習に行った時は相手してくれたり、本当に色々感謝しています。

他にも初期から一緒に練習してくれてた方々にもとっても感謝していて、本当に短い間だったけど、わたしと娘に楽しい時間をくれてありがとう!っていう気持ち。

 

 

先生達は「いたらない部分もあってすみません」って言ってくれたけど、これは完全にわたしと娘の性格と特性の問題で、先生達は全然悪くないと思っています。

やっぱり生き方、考え方、価値観がそれぞれにあって、先生達個人とは合っててもわたしの場合は空手界全体とは合わなかったし、娘の場合は性格的に難しかった、ただそれだけの話なんですよ。

たまに遊びに来ていいんだからねーって言ってもらえてるからわたしは遠慮なく運動したくなったら遊びに行こうと思ってるし、K先生ご夫婦との縁は切りたくないなあって気持ちが強いのでお茶に行ったりしたいな、って思ってる。

 

なんだかんだ言って楽しい2年だったし、きっとわたしの中でも娘の中でも忘れられない期間になるんだろうなぁーって気持ちです。

 

 

あと、使っていた空手の道具を全てそこの教室に新しく入った娘の友達に譲りました。

わたしたちはもうやらないけど、娘の道具はきっと気持ちと共に続いていく、ああ、これがSHINING LINE**1…って思いながらお譲り会を眺めてました。

 

 

またいつか、わたしも娘も楽しんで空手ができる日がくればいいなぁーと願いながら締め。長々と失礼しました。

 

 

 

*1:SHINING LINE*/Precious アイカツはいいぞ