小2の娘に読んで欲しいけど、読んでくれないであろうわたしのオススメ本リスト
夏休みも終盤にさしかかってきた今日この頃、みなさんはどうお過ごしですか?
我が家は基本的に娘が不登校でわたしは休職中なので毎日が夏休み!毎日がEveryday!ᵞᵉᵃᑋᵎᵎᵎみたいなね、そんな気持ち。
そんな毎日なある日、夫とふたりで本屋に行くタイミングがあって、アツく「この本を娘に読ませたい!!!!」と語ったけど「まあ娘は読まねえよな」という意見が夫婦で一致した本を紹介します。
小説(児童書)・ラノベ部門
獣の奏者・精霊の守り人シリーズ(上橋菜穂子著)
言わずも知れた(?)、児童文学のノーベル賞と言われている国際アンデルセン賞の作家賞を受賞した上橋菜穂子さんの長編の傑作、獣の奏者シリーズと守り人シリーズ。
上橋さんは文化人類学者であるだけあって、彼女の作る世界観の深さやその世界の造形の深さがすごい。
本当にこの方の作品はこの世界が本当に存在してる!って思えるくらい世界観がしっかりしていて、そしてそこで生きる人達の生き生きとした姿や感情なんかがひしひしと伝わってきて、読み手が受け取るパワーが強い。
本当は小学生のうちに彼女の作り出す世界観や価値観に触れて、広い世界を知ってもらいたいと思うけど、文字量が多い、難しい言い回しが多いのでなかなか小2にはハードルが高いであろう、というのがわたしの予想。
でもアニメからでもいいから見て欲しいな〜。
NHKさん、獣の奏者エリンの再放送は色々難しいところがあると思うけどあんなにいいアニメなかなかないと思うので何卒。(精霊の守り人はアニメDVDもってます!!!!アニメ続編を熱烈希望!!!!!)
キノの旅
キノの旅-the Beautiful World- 文庫 1-17巻セット (電撃文庫)
- 作者: 時雨沢恵一
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/10/10
- メディア: 文庫
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2000年7月に発売されたキノの旅の第1巻。
当時ラノベにハマっていたわたしは、書店でキノの旅を見た時に思わずジャケ買いしてしまった。
逆算すると当時わたしは高校1年生の15歳。
当時のわたしは色々なことに悩み、苦しんでいた時期で、そんな時に読んだ「キノの旅」は、わたしたちの常識が通用しない国(全く別の常識を持つ国)をキノと相棒のエルメス(話をするバイクみたいなやつ)が旅する物語で、当時色々なしがらみに苦しめられていたわたしには「常識が変わるだけでこんなに世界は良くも悪くも変わるのか!」と非常に感銘を受けた作品だった。
この作品の著者の時雨沢恵一さん曰く
読者層は小学生から高校生辺りが主であるため、難しい表現はなるべく避けている
とのことで、これならワンチャン娘も読めるのではないか、と思ってるんだけど、なかなか親が勧めるものを見るのはハードルが高いだろうなーと思ってるので軽く勧めるくらいに留めている。
ゴクドーくん漫遊記外伝シリーズ
ゴクドーくん漫遊記 外伝 文庫セット (電撃文庫) [マーケットプレイスセット]
- 作者: 中村うさぎ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 1993/06/01
- メディア: 文庫
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散財したり風俗嬢してみたり整形してみたり大病してみたり5時に夢中に出てたりで何かと話題の尽きない中村うさぎさん著のラノベ「ゴクドーくん漫遊記シリーズ」の外伝シリーズ。
10歳くらいの時から本編を読み始め、あとがきのうさぎさんのむちゃくちゃな言動に「親と同じ歳なのにこの人すげえな」と思い、本編を全て読み、そして外伝にも手を出した。
そもそもわたしがゴクドーくんシリーズを好きだった理由は、主人公を始めまともな人間がほぼ出てこないところで、だけどそのデコボコでお互いを補い合う関係がとても好きだった。
外伝シリーズではさらにそれが顕著で、1996年発売の「王子と叔父貴とおかしなヤツら」
王子と叔父貴とおかしなヤツら―極道くん漫遊記外伝〈4〉 (電撃文庫)
- 作者: 中村うさぎ,桐嶋たける
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 1996/08
- メディア: 文庫
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では「本当の正しさが本当に正しい訳ではない」とか
1998年に発売された「眠れる森の美女と野獣」
眠れる森の美女と野獣 (電撃文庫―極道くん漫遊記外伝 (0219))
- 作者: 中村うさぎ,桐嶋たける
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 1998/01
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では「愛に性別は関係ない」とか、当時としてはかなり革新的な(というより中村うさぎさん本人の考え方が先進的だったのかな)話が多く、わたしは彼女の考え方や価値観に多大な影響を受けた。
現在マイノリティ街道まっしぐらの娘にはぜひ1度中村うさぎさんの本を読んでもらいたい、と思っている。
最近ゴクドーくん外伝を読んでないから現在の価値観と合うかどうかはわからないけど、それでも小中学生だったわたしにはめちゃくちゃおもしろかったので、小学生のうちに読んでみたらいいのになーと思っている。
妖魔夜行シリーズ
妖魔夜行 真夜中の翼―シェアード・ワールド・ノベルズ 角川文庫―スニーカー文庫
- 作者: 山本弘,下村家恵子,友野詳,青木邦夫
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1993/09
- メディア: 文庫
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このシリーズは同じ舞台を複数の作者さんでひとつの世界観を作り上げていく、という作品で、固定のキャラクターもいながら、その作者さんオリジナルのキャラクターも出てきたり、だけど全員に共通しているのはみんな妖怪(だったり妖怪とのハーフ)だけど、普通の人間として生活しながらも葛藤しながら生きているという点だ。
わたしは基本的に葛藤してる人達が大好きだ。自分も当時は葛藤してたからね!w
特に好きな話は
妖魔夜行―私は十代の蜘蛛女だった (角川文庫―角川スニーカー文庫)
- 作者: 山本弘,青木邦夫
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1997/09
- メディア: 文庫
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「私は十代の蜘蛛女だった」なんだけど、これはちょっとエロ要素が多すぎて小2には勧めづらいから小5くらいになったら勧めようと思うw
オマケ、勧めたら読んだ本(マンガ、アニメ)
Dr.STONE
科学的な視点、サバイバル的な視点から読んだらおもしろいんじゃないかなーと思って勧めたら読んだ。
アニメ版も見ていて主人公、千空の頭がネギに見える、と言う理由で好んで見ている。
彼方のアストラ
これはわたしが個人的にめちゃくちゃ好きで、娘にも友情とかあとサバイバル的な意味で(サバイバル好きだなわたし)、読んだらいいなーと思ったら、アニメから入ってしまった娘は「アニメ全部見たらマンガ読む!」って言ったのでマンガはまだ読んでない。
これは最後の最後までおもしろいからぜひに娘にマンガも読んで欲しい!!!
失敗図鑑
偉人の失敗とかダメなところとかをおもしろおかしくまとめた本。
失敗してもええんやで、って意味で勧めたらめっちゃ読んだ。
失敗してもええんやで!
大人が読んでもおもしろいからほんとオススメ。
以上、わたしが娘に読ませたいけど読んでくれないであろう本と、勧めたら読んだ本でした〜。
まとめてて思ったけど、わたしはやっぱり「人と違う事を認めること」とあとなぜか「サバイバル」を子供に学ばせたいと思ってるのでようで笑った。
子供は思い通りに育たないし、読んで欲しい本も読んでくれないけど、いつか読んでくれたらいいなーって気持ちで子供を見守ろうと思う!!
そして、暇だったらみんなも読んでくれ!楽しいぞ!!!!